Fireタブレットで「ポケモンGO」はできるの？

Fireタブレットは格安タブレットとして有名なので、人気ゲーム「ポケモンGO」のサブ機としては利用しようと考える人もいるかと思います。今回は。Fireタブレットはそもそも「ポケモンGO」をプレイできるのか紹介します。

AmazonストアはポケモンGOに対応していない

Fireタブレットにアプリ・ゲームを追加するには独自のAmazonストアからインストールするため、そもそもGoogle Playストアに対応していません。Amazonストアでは「ポケモンGO」に対応していないので、Fireタブレットから正式にプレイする方法はありません。

FireタブレットはポケモンGOが正式に対応しているわけではありませんが、プレイする方法はあるようです。「FireタブレットポケモンGO」で検索すると、いくつかのサイトがFireタブレットでポケモンGOをプレイする方法が紹介されていますが、あまりオススメしません。

その理由は3つあります。

Amazonが販売している「Fireタブレット（2015）」、「Fire HD 8（2016）」、「Fire HD 10（2015）」はSIMカードスロットがないので、モバイルネットワーク「4G/LTE」を利用することができません。

ポケモンGOは外で遊ぶゲームなので、Wi-Fi（無線LAN）ネットワークのみ対応しているFireタブレットでプレイするには「モバイルWi-Fiルーター」もしくは「テザリングが利用できるスマホ・タブレット」を別に用意する必要があります。

モバイルWi-Fiルーターは月額料金が掛かるし、テザリングはオプション料金が掛かるので月ごとの携帯料金が高くなります。

FireタブレットでポケモンGOをプレイするのをオススメしない一番の理由は「GPS」が搭載されていないからです。ポケモンGOはGPSからの位置情報を取得してプレイするゲームなので、GPSがないとゲームができません。

FireタブレットにはWi-Fi（無線LAN）に接続して現在地を取得する位置情報サービスがありますが、GPSほど正確ではなく、あくまでおおよその位置しかわかりません。

ポケモンGOのように正確な位置が求められるゲームに利用すると、ポケストップやジムリーダーの場所に行ってもアプリの現在地は違う場所にいるということが発生するので、ポケモンGOをプレイする上でかなりイラつくと思います。

Fire HD 8とFire HD 10はジャイロセンサ（ジャイロスコープ）が搭載されていますが、もっとも安く購入できるFireタブレットにはジャイロセンサが搭載されていません。

ジャイロセンサとは端末の傾きの速度を測定する機能で、これが搭載されてないとポケモンGOがプレイできないというわけではありませんが、AR（拡張現実）が楽しめません。

ARがオンとオフでなにが変わるのかというと、ポケモンをゲットするときの背景がARがオンだと現実世界の風景（カメラの画像）が映しだされますが、オフだと仮想現実の風景になるので現実味がなくなってしまいます。

今後、ポケモンGOがAmazonストアで配信されて、Fireタブレットに対応するかは不明ですが、個人的には「Fireタブレットに対応しない」と思っています。

上の項目で説明した3つの理由もありますが、ポケモンGOの開発元はNiantic,inc.（ナイアンティック）はGoogleと密接な関わりがあるからです。

Niantic,inc.はもともとGoogleの社内スタートアップで、その後独立していますが、ポケモンGOはGoogleアカウントでプレイできるし、ゲームにはGoogleマップが利用されていることがわかります。

AmazonストアではGoogleマップを含めるGoogleアプリは一切配信されていないので、今後「ポケモンGO」がAmazonストアで配信されること難しいでしょう。

Fireタブレットは価格が安いのでポケモンGO専用のサブ機として利用できるなら最高ですが、現在のところプレイするのはかなり大変です。Fireタブレットで苦労しながらプレイするよりはスマホを思い切って購入した方が良さそうです。

ポケモンGOを快適にプレイするには意外と要求スペックが高いです。Fireタブレットはもちろん、1、2万円代の格安スマホもジャイロセンサが搭載されていなかったりするので、快適にプレイするには価格が高めのスマホが必要になりそうです。