Amazonは4K/HDR対応の新型「Fire TV」を2017年9月27日に発表しました。既に予約は開始されていて、日本でも2017年10月25日に発売予定です。今回は、新型と旧型の価格や仕様を徹底比較して、Fire TVは買う価値はあるのか紹介します。
新型「Fire TV」を発売!
Amazonはメディアストリーミング端末の新型「Fire TV」を2017年10月25日(水)に販売することを発表しました。
価格は8,980円(税込)となり、競合他社のChromecast Ultra(9,720円・税込)やApple TV 4K(19,800円・税抜)よりも安いことになります。
新型「Fire TV」ではデザインが一新されて、据え置きサイズからコンパクトサイズに変更。
さらに、最大60fps・超高画質「4K Ultra HD」に加えて、新たに「HDR(ハイダイナミックレンジ)」に対応しています。
既にAmazon.co.jpでは「Fire TV(New モデル)」の製品ページが用意されて、予約が開始されているので気になる方はチェックしておきましょう。
新型と旧型を比較
Fire TVの旧型は2015年に発売されたので、新型は約2年ぶりになります。新型と旧型を比較すると、以下の8つのポイントに違いがあります。
- 製品名が「Amazon Fire TV」から「Fire TV」に変更
- 価格が11,980円(税込)から8,980円(税込)に値下げ
- デザインが据え置き型から小型のストリーミング端末に変更
- 超高画質「4K Ultra HD」に加えて、新たに「HDR」に対応
- CPUは1.5GHzクアッドコアに変更されて、性能が下がった?
- 標準で有線接続(有線LAN接続)ができない
- USBメモリやmicroSDカードの外部ストレージ容量が拡張できない
- Dolby Atmosの音響技術への対応
価格
Fire TVの価格は新型が価格は8,980円(税込)で、旧型が11,980円(税込)になります。
新型の価格は1万円を下回り、旧型よりも3,000円も安くなりました。
競合他社のChromecast Ultra(9,720円・税込)やApple TV 4K(19,800円・税抜)よりも安いので、4K/HDR対応の映画やドラマを見るなら新型「Fire TV」になりそうです。
ちなみに、下位機種の「Fire TV Stick(4,980円・税込)」との価格差が3,000円になったので、どちらを購入するか迷いそうです。
デザイン
Fire TVの旧型はBlu-rayレコーダーやゲーム機のような据え置き型のストリーミング端末で、テレビやモニターとHDMIケーブルで接続する必要がありました。
そのため、別売りのHDMIケーブルをわざわざ用意して、テレビ周辺に置くスペースを確保しなければいけませんでした。
Fire TVの新型はデザインを一新して、Fire TV StickやChromecastのような小型のストリーミング端末になりました(Chromecastにかなり近いデザインです)。
本体にHDMIケーブルが付いているので、そのままテレビに挿すことができて、置く場所にも困りません。コンパクトサイズになったので、持ち運びに便利そうです。
HDR対応
Fire TVの旧型は超高画質「4K Ultra HD(2160p)」には対応していましたが、「HDR(ハイダイナミックレンジ)」には対応していませんでした。
新型では4K/HDRの両方に対応して、より鮮明な画像・色彩の再現が可能になりました。
そもそもHDRとはより広い明るさを表現できる技術のことです。明るい部分はより自然な明るさで表現し、暗い部分は色の違いを細かく表現することで、現実に近い映像を体験できます。
スペック
Fire HDのCPU(プロセッサ)は新型が1.5GHzクアッドコアで、旧型が最大2.0GHzクアッドコア(2.0GHz×2 + 1.6GHz×2)となっています。
CPUの数値だけ見ると新型の方が性能が低いことになりますが、メーカーが違うので実際に試してみないとわかりません。
ちなみに、新型Fire TVはスティック型のFire TV Stickよりも性能が40%強化されています。
その他のメモリやストレージ容量のスペックは新型と旧型は変わらず、メモリが2GBでストレージ容量が8GBとなっています。
標準で有線接続ができなくなった
Fire TVの旧型は標準で「10/100イーサネット端子」があったので、有線接続で安定したインターネット通信が可能でした。
新型では小型化によりイーサネット端子がなくなり、有線接続ができなくなりました。
とはいえ、4K/HDR対応の動画を再生するは安定した高速通信が必要なので、別売りとして有線接続が可能になる「Amazon イーサネットアダプタ」が販売されます。
Amazon イーサネットアダプタを新型Fire TVもしくはFire TV Stickのmicro-USBに接続して、有線LANケーブルと電源ケーブルを挿すだけで有線接続ができるようになります。
外部ストレージ容量が拡張できない
Fire TVの旧型はUSB 2.0やmicroSDカードスロットがあったので、USBメモリやmicroSDカードを挿すことで外部ストレージ容量を拡張できました。
新型では電源用のmicro-USBのみなので、外部ストレージ容量を拡張できません。
そのため、PCやスマホで保存した写真、動画、音楽などを誰でも簡単にテレビに出力できなくなったのは残念です。
まとめ:Fire TVは買う価値はあるの?
Fire TVの新型は約2年ぶりということで、デザインだけでなく、価格や仕様がいくつも変更されています。新型と旧型を比較した表が以下になります。
製品 | Fire TV(2017) | Amazon Fire TV(2015) |
価格 | 8,980円(税込) | 11,980円(税込) |
CPU | Amlogicクアッドコア 1.5GHz | MediaTekクアッドコア 最大2.0GHz |
GPU | Mali450 MP3 | Power VR GX6250 |
メモリ | 2GB | 2GB |
ストレージ | 8GB | 8GB |
Wi-Fi | デュアルバンド・デュアルアンテナ 802.11a/b/g/n/ac (MIMO) | デュアルバンド・デュアルアンテナ 802.11a/b/g/n/ac (MIMO) |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 |
解像度 | 最大60fps・2160p(4K Ultar HD) | 最大30fps・2160p(4K Ultra HD) 最大60fps・1080p、720p |
HDR | HDR対応 | HDR非対応 |
サイズ | 65.0 mm x 65.0 mm x 15.0 mm | 115mm x 115mm x 17.8mm |
重量 | 87.1 g | 270g |
入出力端子 | HDMI 1.4b出力 micro-USB(電源用) | HDMI出力 電源端子 10/100 イーサネット microSD カード スロット USB2.0ポート |
新型「Fire TV」の変更点として大きいのが、解像度が最大60fps・4K Ultra HDの対応に加えて、新たに「HDR」に対応したことです。
最近のテレビは4K/HDR対応モデルが増えているので、Fire TVを接続するだけでAmazonプライムビデオやNetflixから臨場感のある美しい映像を楽しめます。
価格も11,980円から8,980円に値下げしていて、操作や音声検索できる「音声認識リモコン」が付属するのでコストパフォーマンスが高いです。
結論として、新型「Fire TV」は4K/HDR対応したにもかからず価格は安くなっているので、買う価値のあるストリーミング端末となっています。
とくに自宅に4K/UHD対応テレビがある方は自信を持って「Fire TV」をオススメします!
公式サイト:Fire TV(New モデル)
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